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結論:丸写しさせず考えさせたいなら、まず無料で両方試すのが正解
子どもや生徒に「答えを丸写しさせず、自分で考えさせるAI」を使わせたい——。その目的なら、結論はこうです。
- とにかく無料で始めたい・Googleアカウントで完結させたいなら → Gemini「ガイド付き学習(Guided Learning)」
- ChatGPTをすでに使っていて、質問でじわじわ考えさせる対話を重視するなら → ChatGPT「学習モード(Study Mode)」
- どちらも無料枠で試せます。子どもの年齢・教科・使い勝手で相性が分かれるので、まず両方を10分ずつ触ってから決めるのが失敗しません
どちらも「すぐ答えを出さず、質問と段階的なヒントで理解を深めさせる」設計です。ただし進め方の性格がはっきり違います。私が両方を実際に触ったところ、ChatGPTはこちらに問いかけて待つタイプ、Geminiはヒントを出して先へ引っぱるタイプでした。この違いが、そのままどちらを選ぶかの決め手になります。
起動方法・質問のさせ方・対応教科と年齢の目安・無料で使えるか・日本語の自然さ・丸写し防止の効き具合・教育プランでの扱いの7つを、公式情報と実際に触った感触の両方で比べます。小学校で非常勤講師をしながら、小学生向けにIT・AIを教えている立場から書いています。
先にざっくり全体像を知りたい方は、ChatGPT・Claude・Gemini の総合比較記事もあわせてどうぞ。
一覧比較表(2026年8月21日確認)
| 比較軸 | ChatGPT「学習モード(Study Mode)」 | Gemini「ガイド付き学習(Guided Learning)」 |
|---|---|---|
| 提供元 | OpenAI | |
| 登場時期 | 2025年7月29日 | 2025年8月(米国などで提供開始) |
| 開き方 | 入力欄に @study と打って「学習(Study)」を選ぶ。または入力欄の「+」から study を検索して選ぶ(2026年8月20日に画面で確認) |
入力欄の「+」マークの中にある「ガイド付き学習」を選ぶ(2026年8月20日に画面で確認) |
| 無料で使えるか | ○ 全プランで使える(無料版・Go・Plus・Pro)。公式ヘルプに「各プランで、Web、iOS、Android から利用でき、すべてのChatGPTモデルに対応」と明記(2026年8月21日確認) | Geminiアプリにログインすれば使える。プランの条件は公式に明記がありません(2026年8月21日 公式ヘルプで確認) |
| 進め方の性格 | 問いかけて待つ。選択肢を出す、分かるかを確かめる、分からないと答えるとその手前の知識まで戻って復習させる | ヒントを出して先導する。1回に出るヒントの数が多く、答えに向けてどんどん引っぱっていく |
| クイズ・視覚教材 | クイズ・ヒント・振り返りの問いかけ | 画像・図・動画(YouTube)・その場で答えられるクイズに対応 |
| 対象年齢の目安 | 13歳以上(保護者の許可が前提)。13〜17歳向けの保護者連携機能あり | 13歳以上が標準。13歳未満はファミリーリンクの管理アカウント経由で保護者が許可した場合のみ |
| 教育プランでの扱い | ChatGPT Edu でも利用可能 | 学生向けGoogle AI Pro無料提供は各国で順次終了(日本は2025年10月終了)。現在はGeminiの基本機能が無料、Classroom連携あり |
| 丸写し防止の強制力 | モードをオフにすれば通常のChatGPTに戻せる(保護者・管理者が固定する仕組みは公式に「ない」と説明) | モードは切り替え式。固定強制の仕組みは公式に明示なし |
表の見方の注意: 年齢・プランは2026年8月時点で公式から確認できた範囲です。とくに教育プランの対象国・対象年齢は更新が早いので、導入前に必ず公式の最新案内を確認してください。
ChatGPT「学習モード(Study Mode)」とは
ChatGPTの学習モードは、OpenAIが2025年7月29日に公開した学習向けのモードです。通常のChatGPTが「聞けば答えを返す」のに対し、学習モードは答えを丸ごと出す代わりに、段階を踏んで自分で解かせていくことを目的にしています。
開き方
- ChatGPTにログインする
- 入力欄に
@studyと打つ - 候補に出てくる「学習(Study)」を選ぶ
- そのまま質問・相談を入力する
入力欄の「+」を押して study で検索しても同じところにたどり着きます。私は2026年8月20日にこの手順で開きました。無料版・Go・Plus・Pro のどのプランでも使えます(OpenAI公式ヘルプで2026年8月21日確認)。
見つからないときは、AIに直接聞いてください。「学習モードはどうやったら使えるの?」とそのまま打てば、いまの画面に合わせた手順を教えてくれます。画面の作りは変わるので、記事の手順どおりでないときはこれがいちばん早いです。使い方が分からないことを、その道具自身に聞ける。ここが従来のソフトといちばん違うところです。
どう考えさせるか
学習モードの特徴はソクラテス式の問いかけです。理解度を確かめる質問を返し、相手のレベルや目的に合わせてヒントを出します。
OpenAI公式の説明(引用)
ユーザーに理解を試す質問を投げかけ、場合によっては、教材に向き合うまで直接の答えを出さない
出典:OpenAI「Introducing study mode」(2026年8月21日確認)
注意点(教育現場目線)
弱点もあります。OpenAIは保護者や管理者が「学習モードから抜けられないように固定する」仕組みは用意していないと説明しています。子どもが自分でモードをオフにすれば、通常のChatGPTで答えを直接もらえてしまいます。家庭や授業で使うなら「モードを切り替えられる前提で、声かけや運用ルールでカバーする」のが現実的です。
Gemini「ガイド付き学習(Guided Learning)」とは
Googleのガイド付き学習は、Geminiアプリに入っている学習向けのモードで、2025年8月に米国などで提供が始まりました。Googleが学習向けに調整したモデル群「LearnLM」を土台にしており、答えを出す前に、問いかけと段階的な分解で理解を促す設計です。
開き方
- Geminiアプリ(またはWeb版)を開く
- 入力欄の「+」マークを押す
- その中にある「ガイド付き学習」を選ぶ
- 学びたいテーマや解きたい問題を入力する
2026年8月20日に、この手順で開けることを確認しました。公式ヘルプに書かれている条件は「Geminiアプリにログインする必要があります」だけで、有料プランが要るかどうかは公式に明記がありません(Google公式ヘルプで2026年8月21日確認)。Google Classroom上で先生が生徒に直接リンクを共有することもできます。
どう考えさせるか
ガイド付き学習は「学習計画を立てる→1ステップずつ進める→途中で理解できているか確認する」という流れで進みます。Googleの説明では「探りを入れるような、答えの開かれた質問」で参加を促し、問題を段階的に分解します。さらに、画像・図・動画(YouTube)・その場で答えられるクイズを出せるのが強みです。「練習クイズを作って」と頼むと、ヒント付きで、正答・誤答それぞれに解説を出すクイズになります。
学生向けの無料特典(※現在は終了)
Googleはかつて学生向けにGoogle AI Proプランを一定期間(最長12か月)無料にする取り組みを行っていました。対象は18歳以上の学生で、米国・日本・韓国・インドネシア・ブラジルなどが案内されていましたが、この学生向け特典は各国で順次終了し、日本では2025年10月6日に受付を終了しています(米国は2026年4月末で終了)。現在はGeminiの基本機能が引き続き無料で使えます。学生向けの特典内容は変わりやすいので、申し込み前に必ず公式で確認してください。
実際に両方を触ってみて
2026年8月20日に、両方を自分のアカウントで開いて動かしてみました。同じ「考えさせるモード」でも、性格がまるで違いました。
ChatGPTの学習モード:問いかけて、待ってくれる
まず選択肢が出てきます。そのうえで「ここまでは分かる?」と確かめてきます。ここで「分からない」と答えると、その問題の手前にある知識まで戻って復習させてくれました。ここがいちばん良かったところです。
学校で子どもにつまずきが出るとき、たいてい原因はその単元ではなく、もっと前の単元にあります。分数のわり算でつまずいている子は、たいてい分数のかけ算か、わり算の意味のところで止まっています。「分からない」と言われたときに前に戻るという動きは、教える側が実際にやっていることと同じです。それを勝手にやってくれるのは、率直に助かります。
Geminiのガイド付き学習:ヒントを出して、引っぱってくれる
こちらはどんどん先導して進めていく感じでした。ヒントを出しながら、答えに向けて誘導してくれます。特徴的だったのは1回に出てくるヒントの数が多いことです。
止まっている時間が短いので、テンポよく進みます。一方で、考える前にヒントが来る場面もありました。「とりあえず前に進ませたい子」には合いますが、「じっくり考えさせたい場面」では、ヒントが多いぶん考える余地が減ります。
どちらを選ぶかの基準
私の感触では、こうです。
- つまずきの原因を見つけたい → ChatGPTの学習モード。「分からない」と言わせて、前に戻してくれるのが強みです
- 手が止まる時間を減らしたい → Geminiのガイド付き学習。ヒントが多いぶん、進みが早いです
日本語はどちらも実用十分でした。なお、これは私が触った時点の感触です。モデルは頻繁に更新されるので、最終的にはご自身の用途で試してください。
どちらを選ぶ?タイプ別おすすめ
Gemini「ガイド付き学習」が向いている人
- Googleアカウント(学校配布のGoogle Workspace含む)で完結させたい
- 図・動画・クイズなど視覚的に学ばせたい(とくに図形や理科)
- 学習計画を立てて、計画的に進めさせたい
- 手が止まる時間を短くして、テンポよく進めさせたい
- Google Classroomを授業で使っている
ChatGPT「学習モード」が向いている人
- すでにChatGPTを使っていて、ツールを増やしたくない
- どこでつまずいているのかを見つけたい(前の単元まで戻って確かめてくれます)
- 図より対話のやり取りで深掘りさせたい(作文の構成・要約・記述問題など)
こんな人には少し注意
- 「子どもが勝手に答えモードに戻すのを完全に防ぎたい」人:どちらもモードは切り替え式で、強制ロックの仕組みは公式に明示されていません。運用ルールでの補完が前提です
- 子どもに一人で使わせたい人:どちらも13歳未満の単独利用は想定されていません。大人が画面を開いて一緒に見る形が前提です(次章とFAQ参照)
子ども・教育利用の安全性(年齢・データの扱い)
サイトの主軸として、安全面は丁寧に触れておきます。ここはとくに公式の利用規約・ヘルプで最終確認してほしい部分です。
対象年齢
- ChatGPT: 個人アカウントは13歳以上(保護者・法定後見人の許可が前提)。13〜17歳には保護者と連携する仕組みがあります
- Gemini: 標準アカウントは13歳以上。13歳未満はGoogleファミリーリンクの管理アカウント経由で、保護者が許可した場合に限り利用できます
小学生のほとんどは13歳未満です。つまりこの2つは、子ども本人のアカウントを作って使うものではありません。OpenAIの公式ヘルプも、13歳未満に使う場合は大人が操作するものとしています(2026年8月21日確認)。
家庭でやるなら、大人が画面を開いて、子どもは一緒に画面を見ながら「次は何を聞く?」を考える。学習モードもガイド付き学習も、答えを出す前に問いかけてくる設計なので、この形がいちばん噛み合います。子どもが考えている間、大人は待つだけで済みます。
学校(教育機関)で使う場合
Geminiを学校のコアサービスとして提供する場合と、追加サービスとして使う場合で、保護者同意の要否などの扱いが変わります。導入は管理者・先生が、所属機関の方針と公式の管理者設定を確認したうえで判断してください。子どもに使わせる前に「誰のアカウントで・どの設定で使うか」を先に決めておく必要があります。
データの扱い
入力した内容がモデルの学習に使われるかどうか、会話履歴の保存範囲は、アカウントの種類(個人・学校・組織)や設定によって変わります。これは記事内で断定できる部分ではないため、各公式のプライバシー設定・データ管理ページで確認してください。教育利用では、児童・生徒の個人情報や答案を安易に入力させない運用ルールづくりが第一歩です。
よくある質問(FAQ)
Q1. ChatGPTの学習モードもGeminiのガイド付き学習も無料で使えますか?
ChatGPTの学習モードは、無料版・Go・Plus・Pro のどのプランでも使えます(公式ヘルプに明記・2026年8月21日確認)。Geminiのガイド付き学習は、公式ヘルプに書かれている条件が「Geminiアプリにログインする」だけで、有料プランが必要かどうかは公式に明記がありません。どちらも無料の範囲で試せますが、利用回数やモデルの上限はプランで差が出ます。
Q2. どうやって開くのですか?
ChatGPTは、入力欄に @study と打って「学習(Study)」を選びます。入力欄の「+」から study で検索しても開けます。Geminiは、入力欄の「+」マークの中にある「ガイド付き学習」を選びます。どちらも2026年8月20日に実際の画面で確認した手順です。画面の作りは変わることがあるので、見つからないときはAIに「学習モードはどうやったら使えるの?」と直接聞いてください。いまの画面に合わせた手順が返ってきます。
Q3. 子どもが勝手に「答えを教えて」モードに戻せてしまいますか?
どちらも切り替え式です。とくにChatGPTについて、OpenAIは保護者・管理者が学習モードを固定する仕組みは用意していないと説明しています。家庭・授業では声かけや運用ルールで補うのが現実的です。
Q4. 何歳から使えますか?
ChatGPTは13歳以上(保護者の許可が前提)、Geminiも標準は13歳以上です。Geminiは13歳未満でもGoogleファミリーリンクの管理アカウント経由で保護者が許可すれば使えます。小学生のほとんどは13歳未満なので、子ども本人のアカウントを作る形にはなりません。OpenAIの公式ヘルプも13歳未満には大人が操作するものとしています(2026年8月21日確認)。大人が画面を開いて一緒に見る形にしてください。最終的な年齢条件は各公式の利用規約で確認を。
Q5. 日本語は自然ですか?
どちらも日本語での学習相談に実用十分に対応します。教科の説明・クイズ作成・要約なども日本語で行えます。ただし専門的な内容や最新情報では誤りが混じることもあるため、答えを鵜呑みにせず確認する習慣をあわせて教えてください。
Q6. どちらが「丸写し防止」に強いですか?
仕組みとしてはどちらも「すぐ答えを出さず、質問と段階的なヒントで考えさせる」設計です。ただしどちらもモードを切り替えれば直接の答えを得られるため、強制力は限定的です。
実際に触った感触でいうと、考える時間を長く取らせるのはChatGPTの学習モードです。分からないと言うと前に戻してくれるぶん、手前で立ち止まる時間が生まれます。Geminiのガイド付き学習は1回に出るヒントが多いので、進みは早い代わりに考える余地は減ります。「考えさせる入口」としてはどちらも有効です。
Q7. 学校(教育機関)で使うときの注意点は?
誰のアカウントで使うか(個人・学校配布アカウント)、管理者設定、保護者同意の要否を先に決めることが重要です。Geminiはコアサービスか追加サービスかで扱いが変わります。導入前に所属機関の方針と公式の管理者向け案内を必ず確認してください。
Q8. ChatGPT Edu / 教育プランでも使えますか?
ChatGPTの学習モードは当初Edu向けの提供が後日案内とされ、その後ChatGPT Eduでも利用できるようになりました。Gemini側には、学生向けにGoogle AI Proを無料提供する取り組みが過去にありましたが、この特典は日本では2025年10月に終了しています(現在はGeminiの基本機能が無料、Google Classroom連携あり)。対象国・対象年齢・期間は変わりやすいため、申し込み前に公式で確認してください。
まとめ:まず無料で両方触って、子どもに合うほうを選ぶ
- 視覚教材・学習計画・Google完結・テンポよく進めたいなら → Gemini「ガイド付き学習」
- つまずきの原因を見つけたい・対話で深掘りしたいなら → ChatGPT「学習モード」
- どちらも無料枠で試せる。年齢条件・データの扱い・教育プランの最終確認は必ず公式で
- 13歳未満なら、画面を開くのは大人。子どもは一緒に画面を見ながら「次は何を聞くか」を考える
- どちらもモードは切り替え式。丸写し防止は「考えさせる入口」として活かしつつ、家庭・授業の運用ルールで補う
次のアクションとして、お子さんや生徒が今つまずいている1問を、両方に同じように投げてみてください。10分触れば、どちらの「問いかけ方」がその子に合うかが見えてきます。
もう少し全体像を知りたい方は、こちらもどうぞ。
AIの使い方と「安全の3つの約束」を、小学生が自分で読めるひらがな中心の言葉でまとめたページがあります。子どもに直接読ませるならこちらからどうぞ。
→ 小学生のきみへ(子ども向けの入口)
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参照した公式情報
- OpenAI「Introducing study mode」
- OpenAI Help Center「ChatGPT Release Notes」
- Google「Gemini Guided Learning: How Google’s new AI feature works」
- Google「Guided Learning in Gemini: From answers to understanding」
- Google「Google’s best AI tools for college students for free」
料金・対象年齢・提供範囲・データの扱いは変動します。利用前に必ず各公式サイトの最新情報を確認してください。






