最終更新:2026年7月10日|本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。広告表記についてはこちら
小学生のプログラミング無料アプリ7選|授業でも使う現役講師が「まず試す順番」で解説(Scratch・ビスケットほか)
結論から言うと、まずは学年に合う無料アプリを1本だけ選んで、家でさわらせてみてください。低学年(年長〜小2)なら文字を使わない「ビスケット」か「ScratchJr」、中〜高学年(小3〜小6)なら定番の「Scratch(スクラッチ)」が入口です。全部そろえる必要はありません。1本で「もっとやりたい」と言えば合っているサイン、5分で飽きたら今は時期ではないだけ。オンラインで小学生にプログラミングを教えている立場から、たくさんある無料アプリを「まず試す順番」で並べました。合いそうなら、そのあと教室を検討すれば十分です。
この記事でわかること
- 学年別の「最初の1本」(迷ったらこれ、が一目でわかる比較表)
- 低学年向け・中〜高学年向け・ゲーム感覚系、それぞれの向き不向き
- 合う子・合わない子の見分け方と、教室を考えるタイミング
迷ったらこれ:学年別「最初の1本」早見表
先に結論の表を置きます。料金や対応端末は変わりやすいので、ダウンロード前に各公式・アプリストアで最新を確かめてください。
| 学年の目安 | まず試す1本 | 特徴 | 料金・対応 |
|---|---|---|---|
| 年長〜小2 (低学年) |
ビスケット | 「メガネ」の仕組み1つでアニメ・ゲーム・絵本を作る。文字を使わない | ブラウザ版あり(登録要否は公式で確認)/アプリ版あり(料金は公式で要確認) |
| 年長〜小2 (低学年) |
ScratchJr | 絵のブロックでキャラを動かす。5〜7歳向けに設計 | 無料アプリ/iPad・Androidタブレット・Chromebook |
| 小3〜小6 (中〜高学年) |
Scratch | ブロックを組んでゲーム・アニメを作り、世界に共有できる | 無料/ブラウザ+オフライン用アプリ |
| 小1〜小3 (低〜中学年) |
プログラミングゼミ | 自分で描いた絵を動かす。学校の授業から生まれたアプリ | 基本無料とされる(公式・ストアで要確認)/スマホ・タブレット・PC・ブラウザ |
| 小3〜 (中〜高学年) |
Springin’ | コーディング不要でゲームや絵本を作り、共有できる | 基本無料・一部有料機能あり(要確認)/iOS・Android |
| 全学年 | LightBot | パズルを解きながら「順番に命令する」感覚が身につく | 無料の体験版あり・本編は有料(ストアで要確認) |
| 小3〜(英語OK) | code.org | 世界で使われる無料教材。ブラウザで登録して使う | 無料で登録可/英語ベース |
この先で、それぞれ「どんな子に向くか」を授業で使ってきた感触も交えて書きます。読み飛ばして、表の1本をそのまま試してもらってもかまいません。
そもそも学年でどう選ぶ?向き・不向きの分かれ目
選ぶときの分かれ目は、年齢そのものより「文字入力ができるか」です。ここさえ押さえれば、あとの選択はぐっと楽になります。
低学年(年長〜小2)は、キーボードで文字を打つのがまだ負担です。だから、絵や図形のブロックをマウス・指で動かすタイプを選びます。ビスケットやScratchJrがちょうどこの層。読み書きが完成していなくても、見て・触って・動かして遊べます。
中学年(小3〜小4)は、少しずつ文字にも慣れてくる時期です。ブロックを組み合わせて「もし〜なら」「くり返す」といった仕組みを作れるScratchが主役になります。低学年で使っていたアプリから、ここでScratchへ移る子も多いです。
高学年(小5〜小6)は、作りたいものがはっきりしてきます。ゲームの得点や当たり判定など、自分のこだわりを形にしたくなる。Scratchを深掘りする子もいれば、Springin’のように音や絵にこだわれるアプリにハマる子もいます。ここまで来ると、無料アプリで物足りなくなり、教室を考え始める家庭が増えます。
【低学年】文字がいらない2本:ビスケットとScratchJr
低学年で最初にさわらせるなら、この2本のどちらかで間違いありません。共通点は、文字入力がいらないこと。字がまだおぼつかない子でも、絵を動かす楽しさから入れます。
ビスケット:授業で毎回使っている、いちばん敷居が低い1本
ビスケットは、合同会社デジタルポケットが公開しているビジュアルプログラミング言語です(viscuit.com・2026-07-10確認)。特徴は「メガネ」と呼ばれる仕組みがたった1つだけということ。自分で描いた絵をメガネに入れると、絵が動き出します。覚えることがほとんどないので、説明を聞くより先に手が動く子が多いです。
オンライン授業でもビスケットを使う機会が多いのですが、最初は「ちょっとむずかしい」という顔をする子もいます。それでも、ほとんどの子は楽しく遊びながら、自分の作品を作っていきます。教える側があれこれ指示しなくても、子どもは自分で試して、気づけば画面に絵が泳いでいる。制作系の授業で見えるこの集中は、家でも同じように出やすいはずです。パソコンのブラウザからそのまま始められ、スマホ・タブレットはアプリ版があります。学校や特別支援学校でも使われていて、うまく作れなくても「壊れない」安心感があります。
ScratchJr:5〜7歳向けに作られた、Scratchの入門版
ScratchJrは、あの有名なScratchを、幼い子ども向けにやさしく作り直したアプリです。対象は5〜7歳(scratchjr.org・2026-07-10確認)。図形のブロックを並べて、キャラクターを歩かせたり、ジャンプさせたり、しゃべらせたりできます。自分の声を録音してキャラに吹き込む機能もあり、「自分だけの物語を作る」感覚で遊べます。iPad・Androidタブレット・Chromebookで使える無料アプリで、余計な課金要素がないのも親としては安心です。ビスケットが「絵を動かす自由さ」なら、ScratchJrは「順番に命令を並べる」練習に少し近い。この先Scratchへ進む予定なら、ScratchJrから入ると流れがスムーズです。
【中〜高学年】本格的に作れる3本:Scratch・プログラミングゼミ・Springin’
文字に慣れてきたら、作れる幅が一気に広がります。中心はやはりScratch。そこに、日本の学校から生まれたプログラミングゼミ、作品づくりに強いSpringin’を足して考えます。
Scratch:世界標準の無料アプリ。迷ったらここ
小学生のプログラミングで、まず名前が挙がるのがScratchです。運営は非営利のScratch財団です。財団の公式説明では、特に8〜16歳向けにデザインされているものの、すべての年代に使われているとされています(Scratch財団公式・2026-07-10確認)。ブロックを組み合わせてゲームやアニメを作り、作品を世界のユーザーと共有できます。ブラウザで無料で使え、ネットにつなげない環境でも、公式サイトやアプリストアから入れる「Scratchアプリ」でオフライン制作ができます。
保護者として気になる安全面も、公式がコミュニティガイドラインを設けています。作品を世界に共有できるサービスなので、共有機能を使わせるときは、一度お子さんと一緒に公式のルールを確認しておくと安心です。学校の授業でScratchに触れている子なら、家でもすっと続けられます。
プログラミングゼミ:学校の授業から生まれたアプリ
プログラミングゼミは、2014年から公立小学校の1〜3年生向けに行われた授業をもとに、現場の先生の声を反映して作られたアプリです(programmingzemi.com・2026-07-10確認)。ブロックをつないでキャラを動かし、自分で描いた絵でアニメを作ったり、宝集めのゲームで遊んだりできます。低〜中学年にちょうどよい難しさで、スマホ・タブレット・パソコン・ブラウザと対応が幅広いのも使いやすい点です。料金は公式トップに明記が見当たらなかったので、ダウンロード前にストアで確認してください。
Springin’:音と絵にこだわりたい子に
Springin’(スプリンギン)は、コーディングなしでゲームや絵本を作れる創造的プログラミングアプリです(springin.org・2026-07-10確認)。自分で描いた絵や録音した音を組み合わせて動かせるので、ものづくりや表現が好きな子に向きます。作った作品を他のユーザーに見てもらえる仕組みもあり、「見せたい」気持ちが原動力になる子には合います。基本は無料で使えますが、一部に有料機能があるため、課金の範囲は公式で確かめておくと安心です。
ゲーム感覚で「命令の順番」に慣れる系:LightBotとcode.org
「作る」より前に、まず遊びながら慣れたい子には、パズルやゲーム形式のものが向きます。作品を一から作るのは少しハードルが高い、という子の入り口に使えます。
LightBotは、ロボットに命令を出して光をつけていくパズルゲームです(lightbot.com・2026-07-10確認)。遊んでいるうちに、順番に命令する・くり返す・条件で分ける、といったプログラミングの考え方が自然に身につきます。世界で2000万人以上の子どもがプレイし、多くの先生が授業で使ってきた実績があります。ただし無料で遊べるのは「Code Hour」という体験版で、本編は有料です。まず無料版で反応を見て、気に入ったら購入を検討する流れが無駄になりません。
もう1つ、英語に抵抗がなければcode.orgも選択肢です。世界中で使われている無料の学習教材で、ブラウザで登録すれば使えます(code.org・2026-07-10確認)。近年はAIリテラシーの教育にも力を入れています。画面表示が英語中心なので、低学年より、英語に慣れてきた高学年や、親が横で一緒に読める家庭向きです。
「合う子」か見極めてから教室へ。無料でも十分な子もいます
先に正直に書きます。無料アプリだけで満足して、教室に通わなくても楽しく続けられる子はたくさんいます。逆に、ゲームで遊ぶのは好きでも、自分で作る側に回ると急に興味を失う子も珍しくありません。プログラミングは全員に合う習い事ではないので、「意味ない」「うちの子には向いてなかった」という結論も、まったくおかしくありません。
見極めのサインははっきりしています。作ったものを「見て見て」と持ってくる、うまくいかない場面で自分から直そうとする、時間を忘れて画面に向かう。この状態が家で出るなら、教室でさらに伸びる土台があります。反対に、毎回こちらが「やろうよ」と誘わないと始めないなら、今は無料アプリでゆっくり付き合うほうが、お互い消耗しません。
この先で学習教室を紹介します。本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。詳細はこちら
家で1〜2週間試して「もっとやりたい」が続くなら、教室の無料体験に進むタイミングです。どんな基準で選べばいいかは小学生のプログラミング教室の選び方(現役講師が見る5つの基準)にまとめました。月謝や総額が気になる家庭は、先にプログラミング教室の費用・月謝の相場で予算感をつかんでおくと、体験で迷いにくくなります。
よくある質問
Q1. 全部ダウンロードしたほうがいいですか?
いいえ、まず1本だけで十分です。学年に合う1本を選び、その子が気に入ってから次を足すほうが、迷子になりません。低学年ならビスケットかScratchJr、中〜高学年ならScratchから始めてください。
Q2. 本当に無料ですか?あとで課金されませんか?
アプリによって違います。ScratchとScratchJrは無料で、ScratchJrは公式が「無料アプリ」と明記しています。ビスケット・プログラミングゼミ・Springin’は基本無料で使えますが、一部に有料の要素がある場合や、料金が変わることもあります。LightBotは無料の体験版のみ無料で、本編は有料です。ダウンロード前に、各公式サイトかアプリストアの料金表示を確認してください。
Q3. 何歳から始められますか?
文字が読めなくても遊べるビスケットやScratchJrなら、年長〜小1でも始められます。ScratchJrは5〜7歳向け、Scratchは8歳ごろからが目安です(各公式・2026-07-10確認)。年齢よりも、その子が絵を動かして面白がるかどうかを見てあげてください。
Q4. タブレットとパソコン、どちらが必要ですか?
始めるだけならタブレットで十分です。ScratchJrはiPadやAndroidタブレット、ビスケットやプログラミングゼミはタブレットでも動きます。Scratchを本格的に使う、複雑な作品を作る段階になると、画面が広くマウスが使えるパソコンのほうが快適です。まずは家にある端末で試してください。
Q5. 親がプログラミングを知らなくても教えられますか?
大丈夫です。むしろ横で教えないほうがうまくいくことが多いです。触り方をひととおり見せたら、あとは黙って見守ってください。子どもは大人が思う以上に、自分で試して覚えます。困っていそうなら「どうしたいの?」と聞くだけで十分で、答えを先に言わないほうが伸びます。
Q6. 無料アプリで遊べたら、教室に通わせるべきですか?
必ずしも必要ありません。無料アプリだけで長く楽しめる子もいます。教室が効くのは、家で「もっと作りたい」があふれてきて、一人では次に進めなくなったときです。その段階になったら、無料体験で相性を確かめてから決めてください。判断の基準は教室の選び方の記事にまとめています。
Q7. 兄弟で年齢が違います。どうすればいいですか?
それぞれの学年に合わせて別のアプリにするのが基本ですが、下の子にビスケット、上の子にScratchのように分けると、同じ時間に別々の作品を作れます。上の子が作ったものを下の子が見て「自分も」と刺激される流れも、家庭ならではの良さです。
まとめ:学年に合う1本から。合えば教室へ
大事なのは、たくさん比べることより、まず1本を選んで家でさわらせてみることです。学年別のおすすめをもう一度整理します。
| 学年の目安 | まず試す1本 | 次に足すなら |
|---|---|---|
| 年長〜小2(低学年) | ビスケット / ScratchJr | プログラミングゼミ |
| 小3〜小4(中学年) | Scratch | プログラミングゼミ / LightBot |
| 小5〜小6(高学年) | Scratch | Springin’ / code.org |
1本さわらせて「もっとやりたい」が続いたら、それが合図です。次の一歩として、教室の無料体験を検討してみてください。選び方のコツは小学生のプログラミング教室の選び方(現役講師が見る5つの基準)に、費用の目安はプログラミング教室の費用・月謝の相場にまとめています。無料で試して、合う子だけ次へ。この順番なら、お金も気持ちも無理なく進められます。
※オンラインで小学生にプログラミング・AI・お金の授業をしている講師が書いています。
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